よくある議論に、正義とは?っていうのがあるよな。そしてその言葉には、争って勝利するというニオイが付いてまわる。つまりこれはやっかいな話題だよな。ただし、敗者になるほうがもっとやっかいだと気付いてしまったのは去年から今年のこと。この気付きは避けられまい。
そんで、だからこうして文章を書いているし、それを読んでいる。
自殺と殺人。つまり、生きなくすることが罪だというのは世の共通認識である(それを反映して、法律でもそのようなことが盛り込まれている)。それは目に見えることだから、ずいぶん簡単に説明ができることだ。視覚化が可能な考えだから。
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雨が降り、雲が浮かび、落ち葉が舞い、霧が立ち込める。ときに夕焼けに染まり、ときに青く広がる。そしてその空の先に、太陽や月があり、星が無数にある。それらは目に見える。その空間のことを『空があるよね』と断言することができる。
さらに想像する。
空があるよね、そう言って『そんなもんは無い、何を言っているんだ?』という人は見たことがない。それは充分に視覚化されていることの照明である。だから、空があることに議論は起こらないのである。これは視覚化されていない問題全てに応用が可能だ。わかるか?空をみて腹を立てないように、問題をみて困らなくて済むようにするのが大人の仕事ってことだ。
(…それにしても、正しさの議論にまで到達しないね)
そろそろキーボードを叩く手が疲れてきた。それでは今日はこのくらいで。またね。